細木数子氏に対して「詐欺」という強烈な疑惑の目が向けられるようになった背景には、単なる占いの的中率を超えた過激な脅迫的言動と巨額マネーの存在があります。テレビ番組内でも頻繁に見られた「先祖供養をしないと一家が全滅する」「このままだと地獄に落ちる」といった恐怖を植え付ける鑑定スタイルは、視聴者に強いインパクトを与える一方で、多くの専門家や弁護士から「典型的な霊感商法の手口ではないか」と危険視されていました。
バラエティ番組で見せる親しみやすいキャラクターとは裏腹に、裏で行われていた個人鑑定では、人生のどん底や深刻な悩みを抱えて藁にもすがる思いで訪れた相談者に対し、常識をはるかに超える高額な金銭を要求するケースが相次ぎました。法的に刑事事件としての「詐欺罪」で立件されたわけではないものの、恐怖心を利用して高額な金品を支払わせる手法そのものが、世間に「細木数子=詐欺」という強固な印象を植え付ける決定打となったのです。