シリーズの最大の魅力は、いつの時代も働く人々を悩ませる「人間関係の不条理」をデフォルメして描き切る点にあります。これまでに放映された膨大なアーカイブの中から、特に反響が大きかった伝説のエピソードを振り返ります。
初期の代表作として名高いのが、社内のアナログで理不尽な慣習を皮肉ったシリーズです。上司のくだらない自慢話に部下全員が過剰な笑顔で拍手し続ける「拍手編」や、書類へのハンコ押しだけで1日が終わるような「スタンプ編」など、サラリーマンなら誰もが身に覚えのある光景が描かれました。
さらに時代が進むと、コンプライアンス意識の高まりを先取りした「ハラスメント編」とも言える過激なエピソードが話題を呼びました。理不尽な怒号を飛ばすワンマン上司、仕事を丸投げして責任だけ押し付ける先輩など、今見ても背筋が寒くなるようなリアルな描写が満載です。それでも陰湿にならず笑って見られるのは、テンポの良い演出と出演俳優陣の卓越した演技力があったからに他なりません。