パブロンを睡眠目的で常用・増量することの最大の恐怖は、薬物乱用(オーバードーズ)と深刻な身体疾患への発展です。特に警戒すべきなのが、咳止め成分として配合されている「ジヒドロコデインリン酸塩」です。
ジヒドロコデインは体内で代謝されると一部がモルヒネに変化し、中枢神経に作用して多幸感や強いリラックス感をもたらします。連用することで耐性がつきやすく、「1包では眠れなくなったから2包、3包……」と服用量がエスカレートし、短期間で精神的・身体的依存に陥る危険性を孕んでいます。
さらに、解熱鎮痛成分として含まれるアセトアミノフェンの過剰摂取は、不可逆的な肝機能障害や急性肝不全を引き起こすリスクがあります。海外ではOTC薬の乱用による死亡例も多数報告されており、手軽に買える大衆薬だからといって安全基準を逸脱した服用を続けることは、自らの命を削る行為に他なりません。