サーキットのパドックを歩けば、聞こえてくるのは日本語だけではない。英語、フランス語、スペイン語、中国語。世界各地から集まったドライバーたちが、レンタルの練習用マシンや自作のマシンの横で笑い合い、セッティングの情報を交換している。彼らの目当てはただ一つ、本物の横滑り体験だ。
海外のアクション映画やビデオゲームで描かれたドリフトカルチャーの原点が、ここにはそのままの姿で息づいている。整備された近代的なサーキットとは一線を画す、どこか荒々しくも温かい手触りのある雰囲気が、遠方からのファンを虜にして離さない。