彼女の魅力は、ドロドロの愛憎劇からポップなコメディまで自在に行き来する振れ幅の広さにある。2005年の『汚れた舌』では、愛と欲に翻弄される複雑な女性像を怪演。息を詰めるような緊張感を画面全体に漂わせ、視聴者を恐怖と甘美な世界へと引きずり込んだ。
一方で『ナースのお仕事3』などのコメディ作品では、持ち前の明るさと抜群のコメディセンスを発揮。真面目な芝居と崩した演技のギャップを完璧にコントロールする技術は、長年のキャリアで培われた感性の賜物だ。シリアスとコメディ、どちらに転んでも作品の質を一段引き上げる稀有な才能を持っている。