物語の冒頭、江ノ島盾子は雑誌の表紙を飾るカリスマ読者モデル「超高校級のギャル」として私立希望ヶ峰学園に入学したかのように描かれます。抜群のプロポーションと親しみやすいキャラクターで学園生活に溶け込んでいるように見えましたが、それらはすべて巧妙に仕組まれた偽りの姿でした。
実際の彼女は、世界を崩壊へと導いた元凶であり、苗木誠ら1期生を閉鎖された校舎へと閉じ込めてコロシアイを強制した張本人です。表向きの肩書とは別に、世界を絶望で塗りつぶすことだけを目的に活動する「超高校級の絶望」こそが彼女の真の顔でした。
江ノ島盾子というキャラクターを語る上で外せないのが、めまぐるしく変化する多重人格的な挙動です。知的で冷徹な口調から、鬱屈としたネガティブモード、高圧的な女王様、さらには愛らしいマスコット風のトーンまで、数秒ごとに人格を切り替えて相手を翻弄します。この怪演を見事に成立させた声優の豊口めぐみ氏による圧巻の演技力は、プレイヤーに底知れない狂気と底知れぬ恐怖を同時に焼き付けました。