藤原喜明のプロレスラーとしての評価を語る上で外せないのが、師匠であるアントニオ猪木との絆と、世界屈指と称される関節技の技術です。若手時代から猪木のスパーリングパートナー兼用心棒を務め、猪木のストロングスタイルを誰よりも肉体で理解していたのが藤原でした。
関節技の神様と呼ばれたカール・ゴッチから直伝されたキャッチ・レスリングの技術は、新日本プロレスのみならず、後に移籍したUWFの舞台で爆発します。特に前田日明との一連のシングルマッチは、単なるプロレスの枠を超えた「極めっこ」の緊張感に満ち溢れ、格闘技ブームの原点となる熱狂を巻き起こしました。
なかでも藤原の代名詞である「ワキ固め(フジワラ・アームバー)」は、相手の腕を一瞬で捕らえてタップを奪う究極のサブミッションとして世界中に知られています。海外の総合格闘技やWWEの選手たちも「Fujiwara Armbar」としてリスペクトを込めて使用しており、藤原がリングに刻んだ技術の美学は現代のコンバットスポーツにも色濃く息づいています。