ウェブ上のバズはやがて出版業界を巻き込む巨大なうねりとなり、KADOKAWA(当時エンターブレイン)からの単行本化へと結実した。書店に平積みされた色鮮やかな単行本は、普段ネットカルチャーに触れない一般読者の手にも渡り、ベストセラー街道を突き進むことになる。
この大成功は、日本の出版界においてコミックエッセイというジャンルを一段上のメインストリームへと押し上げる原動力となった。単なる絵日記ではなく、鋭い社会風刺や経済解説、さらには国際関係の肌感覚を織り交ぜた重層的な構成。エンターテインメント性とドキュメンタリー性を兼ね備えたその手法は、後続のWeb発エッセイ作家たちに決定的な影響を与えた。