テレビから姿を消したように見えた期間、福田沙紀は舞台演劇の世界にその情熱を注ぎ込んでいた。生身の観客の前で、編集の利かない一発勝負の演技を磨く。それは映像とは全く異なる筋肉を必要とする作業だった。彼女は小劇場から中劇場まで、泥臭くオーディションを受け、役を勝ち取っていった。
また、作家性の強いインディーズ映画や、配信プラットフォーム向けの短編作品にも積極的に参加した。そこには、かつての「オスカーの看板女優」という肩書きを捨て去り、一人の純粋な役者として泥にまみれる彼女の姿があった。現場のスタッフからは、「かつてのスターとは思えないほど謙虚で、演技に対する執着心が凄まじい」と高い評価を得ている。