この作品が放送された2018年は、西野七瀬にとって激動の年だった。乃木坂46からの卒業を発表し、アイドルとしてのキャリアに終止符を打とうとしていた時期である。グループの絶対的センターとしての重圧から解放され、一人の表現者として歩み出すための「通過儀礼」が、まさにこのドラマだった。
劇中で見せた、感情を爆発させるシーンや、涙を流す場面。それらはアイドル時代の彼女からは想像もつかないほど泥臭く、そして美しかった。守られる存在から、誰かのためにボロボロになりながらも立ち上がる存在へ。西野七瀬の女優としての魂は、この作品の現場で産声をあげたと言っても過言ではない。