福島市を訪れると、駅メロディから街角のモニュメントに至るまで、古関裕而の存在感が今も色濃く残っている。ドラマ放送直後はコロナ禍で観光客の足が鈍ったものの、2026年現在、インバウンドを含む多くの旅人が「聖地巡礼」に訪れている。古関裕而記念館の入館者数は高水準を維持しており、地元の老舗菓子店が作るコラボ銘菓は今や定番の土産物だ。
「ドラマが終わればブームも去る」という地方創生のジンクスを、この街は跳ね返した。音楽という、形を変えずに残り続けるコンテンツの強みがそこにある。市民一人ひとりが誇りを持って歌を歌い継ぐ姿こそが、最高の観光資源になっているのだ。