西岩親方(元関脇・若の里)を語る上で欠かせないのが、現役時代に築き上げた輝かしい実績と「不屈の闘志」です。青森県弘前市出身の親方は、鳴戸部屋入門後、怪我に苦しみながらも卓越した左四つの相撲と強烈な寄り、おっつけを武器に幕内上位で長く活躍しました。通算勝ち星914勝、幕内勝ち星651勝を誇り、三賞受賞歴は10回を数えます。重傷を負っても決して腐らず土俵に上がり続ける姿は、多くの相撲ファンの胸を打ちました。
師匠である第59代横綱・隆の里(先代鳴戸親方)から受け継いだ「相撲道への厳格な姿勢」は、親方の骨格となっています。2015年秋場所で現役を引退後、年寄・西岩を襲名し、田子ノ浦部屋付きの親方として後進の指導にあたった後、2018年2月に分家独立を果たしました。伝統ある二所ノ関一門に属しながら、徒弟制度の原点に立ち返った手作りの育成方針を打ち出しています。