堺正章という存在は、グループサウンズ「ザ・スパイダース」のボーカルとして一世を風靡し、その後はソロ歌手、コメディアン、司会者としてマルチに活躍してきた。いわば、日本の「見せて聴かせるショービジネス」の基礎を築いた人物である。
一方のスマイレージは、プロデューサーつんく♂のこだわりが詰まった、平成のポップカルチャーの極みとも言える存在だった。一見すると水と油のようだが、実は両者には「徹底的なサービス精神」という共通の遺伝子が流れている。堺が司会を務める番組に彼女たちがゲスト出演した際、予定調和を嫌う堺の鋭いツッコミに対し、物怖じせずに関西仕込みのノリと笑顔で返した初期メンバーたちの度胸は、昭和のエンタメ界を生きてきた堺の目にも極めて新鮮に映ったに違いない。