2人の距離の近さを象徴する最も有名な出来事が、2018年1月に行われた『8年越しの花嫁』大ヒット御礼舞台挨拶での一幕です。イベント終盤、佐藤健から土屋太鳳へ向けたサプライズの「感謝の手紙」が読み上げられました。
便箋にびっしりと書かれたその手紙の中で、佐藤健は「土屋太鳳という人は、魂で芝居をする人です」「あなたが麻衣で本当によかった。僕の尚志は、あなたの麻衣によって命を吹き込まれました」と、惜しみない賛辞と感謝を伝えました。予期せぬ言葉を受けた土屋太鳳は壇上で涙を流し、感極まりながら「健先輩が尚志さんとして目の前にいてくださったからこそ、私は麻衣として生きることができました」と応えました。この場面は多くのメディアで報じられ、日本中のファンに強い感動を与えました。
また、お互いの呼び方にも2人の特別な関係性が表れています。土屋太鳳は一貫して佐藤健を「健先輩」と呼び、役者としての敬意を忘れません。一方で佐藤健は土屋太鳳を「太鳳」「太鳳ちゃん」「たおたお」などと親しみを込めて呼び、妹のように慈しみながらも、一人の対等な表現者として全幅の信頼を置いています。形式的な共演者の枠を超えたこの呼称こそが、2人の心理的距離の近さを雄弁に物語っています。