映像演出の観点から見ると、『陸王』の劇中音楽は「映像の伴奏」にとどまらず、「登場人物の言語化できない叫び」を代弁する構造を持っています。音楽の受け止め方によって、本作の鑑賞スタイルには以下の向き・不向きが存在します。
本ドラマの音楽演出を最大限に楽しめる人:
- カタルシス重視の鑑賞派:挫折からの大逆転劇において、感情を音楽に委ねて思い切り涙を流したい人。
- ボーカルグループ・合唱好き:リトグリ特有の緻密なハモりと声量、ア・カペラの緊張感を味わいたい人。
- 劇伴・サントラファン:服部隆之氏による本格的なフルオーケストラサウンドを堪能したい人。
慎重な見極めが必要な人:
- ミニマリズムな演出を好む人:劇伴や歌による直接的な感情誘導を好まず、静謐なリアリズムを求めるドキュメンタリー志向の視聴者。