芸能界における謝罪会見といえば、保身のための言い訳や形式的な頭の下げ合い、あるいは激しい追及による泥沼劇が一般的です。しかし、狩野英孝さんの謝罪会見は、そのどれとも異なる異次元の空気を放っていました。会見場に集まった報道陣が厳しい追及を試みるものの、狩野さんのあまりにも正直すぎる受け答えと天然ボケにより、現場の記者が思わず吹き出してしまう場面が何度も中継カメラに捉えられたのです。
特に象徴的だったのが、相手女性の年齢確認に関するやり取りでした。女性から「22歳」と聞かされていた狩野さんに対し、記者から「相手が17歳の高校生だと疑う余地は本当になかったのか」と鋭い質問が飛んだ際、狩野さんは真剣な面持ちでこう答えたのです。
「野生の勘というか……大人の女性だなと思っていました」
この一言に、会見場の張り詰めた空気は一変しました。さらに、自身の認識の甘さを責められる中で飛び出した以下の名言の数々は、ネットニュースやSNSでも瞬く間に拡散され、現在も語り草となっています。
- 「僕も嘘をつくような人には見えないと思いますけど……」(相手が嘘をつくような子に見えなかったと説明する中で、会場を失笑させた一幕)
- 「相手の誕生日をなぜか2回お祝いした」(年齢を偽っていた女性の不可解な行動を素直に明かし、共演者や取材陣を困惑させたエピソード)
- 「父親から『お前は何の仕事をしてるんだ』『タレントです』『タレントはファンを笑顔にする仕事だぞ』と言われた」(父とのシリアスな会話を一人二役で真面目に再現し、独特のシュールな間を生み出す)
- 「(肉体関係の有無について)感情が高ぶってしまい、カギを閉めてしまいました」(プライベートな核心を濁さず、独特の語彙で正面から回答)
嘘や保身で塗り固めるタレントが多い中、狩野さんは記者の誘導尋問にも一切ごまかさず、恥部も含めて全てを赤裸々に吐露しました。悪びれないのではなく、「自分に非があることを完全に認めつつ、頭の中の事実を1ミリも盛らずに出力した」結果として生まれたカオスな受け答えこそが、謝罪会見をエンターテインメントの域にまで昇華させた最大の要因でした。