一般的に日本の気候では一年草として扱われる唐辛子ですが、植物生理学的には本来熱帯性の「低木(多年草)」です。適切な唐辛子の越冬・室内管理を行えば、何年も株を生かし続け、2年目以降はさらに幹が太くなった状態で初夏から大量収穫を楽しむことができます。
越冬させる場合は、10月下旬〜11月上旬の初霜が降りる前に収穫を終え、株の草丈を半分から3分の1程度までバッサリと切り戻します(強剪定)。鉢土を乾かし気味にしてから室内の日当たりの良い窓辺(最低気温10℃以上を保てる場所)へ取り込みます。冬の間は休眠状態に近いため、肥料は完全にストップし、水やりも土が完全に乾いてから数日後に少量与える程度に抑えます。春に新芽が動き出したら、新しい土に植え替えて屋外へと戻します。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
唐辛子栽培は手間がかからずリターンが大きい優れた作物ですが、ライフスタイルや栽培環境によって向き不向きが存在します。
- 唐辛子栽培に最適な人:
- 日当たりの良いベランダや庭があり、手軽に家庭菜園を始めたい人
- 出張や旅行などで毎日の水やりが難しく、乾燥に強い野菜を育てたい人
- 自家製の無農薬スパイス、一味唐辛子、辛味オイルなどを自作したい人
- 慎重に検討・対策すべき人:
- 日照時間が1日3時間未満の極端に日当たりの悪い環境しかない人(日照不足は落花に直結)
- 小さな子どもやペットが同じベランダに出入りする家庭(実や葉を誤って口や目に触れる危険性)
- 植物につい毎日水をあげすぎてしまう過干渉になりがちな人