ウェブ上や口コミサイトで「ひどい」と叩かれてしまう背景には、実際に購入・試乗したユーザーが直面する明確な落とし穴があります。自動車専門誌のインプレッションやユーザー投稿データを精査すると、不満は主に以下の4点に集約されます。
第一に指摘されるのが、新型ワゴンRの欠点・デメリットとして最も声が大きい「NA(自然吸気)モデルの加速性能」です。車両重量の軽量化(約770〜790kg)が図られているものの、最高出力49PSを発生するR06D型エンジンは、街中の平坦路ではスムーズに走る反面、高速道路の合流や登坂路では「アクセルを踏み込んでもエンジン音が唸るだけで新型ワゴンRの加速は走らない」という厳しい評価に繋がっています。
第二に、新型ワゴンRの内装が安っぽいと感じられるハードプラスチック主体の質感です。実用車としての耐久性や清掃性は優れているものの、近年200万円クラスが主流となった軽自動車界において、ドアトリムやインパネ周りのプラスチックの成型感・触感は割り切りが強く、競合他車から乗り換えたユーザーに強いチープ感を抱かせます。
第三に、新型ワゴンRの乗り心地が悪いという指摘です。スズキの軽量・高剛性プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」は優れた燃費と回頭性を生む一方、リヤサスペンションのストローク感がやや不足しており、路面の凹凸や段差を乗り越えた際にダイレクトな突き上げやロードノイズが室内に侵入しやすい傾向があります。
第四に、ヒンジドアを採用し続ける伝統的ハイトワゴンという立ち位置そのものです。スペーシアやN-BOXといった電動スライドドアを備えるスーパーハイトワゴンが標準化した現代において、子育て世代を中心に「使い勝手が時代遅れで不便」と判断されてしまうケースが後を絶ちません。