テレビ出演の道が閉ざされる中でも、映画界やクリエイターたちは彼女の類まれな才能を見逃しませんでした。その復活の決定打となったのが、2016年公開の劇場アニメ『この世界の片隅に』です。
片渕須直監督から主人公・すず役の声優に大抜擢された彼女は、戦時下の広島・呉をひたむきに生きる女性の声を感情豊かに演じ切り、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞やキネマ旬報ベスト・テン第1位など国内外で絶賛を浴びました。
以降、実写映画界でも唯一無二の存在感を放ち続けます。
- 『私をくいとめて』(2026年):大九明子監督作。不器用な独身女性のリアルを演じ、第30回日本映画批評家大賞主演女優賞を受賞。
- 『Ribbon』(2026年):コロナ禍で卒業制作を奪われた美大生の葛藤を描き、自ら脚本・監督・主演の三役を務めて高い作家性を証明。
- 『さかなのこ』(2026年):さかなクンの半生を描いた沖田修一監督作で、性別の枠を超えた主人公・ミー坊を怪演。
自らの表現力と作品への誠実さで映画関係者からの絶大な信頼を勝ち取り、映画女優としての確固たる地位を築き上げました。