中島裕翔の俳優キャリアにおいて、大きな転換点となった作品群を振り返ると、その進化の速度に目を見張るものがあります。初期の『野ブタ。をプロデュース』や『半沢直樹』での初々しい好演から、単独初主演を務めた『水球ヤンキース』、そして加藤シゲアキ原作の映画初主演作『ピンクとグレー』では、アイドルの仮面を剥ぎ取った生々しい感情表現で業界に衝撃を与えました。
特にフジテレビ系月9ドラマ『SUITS/スーツ』シリーズでは、驚異的な記憶力を持つ若手アソシエイト弁護士・鈴木大輔役を熱演。主演の織田裕二と対等に丁々発止の会話劇を繰り広げ、知性と人間味のグラデーションを見事に体現しました。さらに2026年公開のワンシチュエーションスリラー映画『#マンホール』では、第73回ベルリン国際映画祭のベルリナーレ・スペシャル部門に正式招待される快挙を達成。マンホールの底という極限状態において、人間のエゴや狂気をほぼ一人芝居で演じ切り、国内外の映画批評家から「日本の若手俳優で最もスリリングな変貌を遂げた」と絶賛を浴びました。