ドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』でW主題歌という前代未聞の試みが導入された背景には、単なる話題作りを超えたドラマのコンセプトと所属レーベルの戦略的合致が存在していました。
本作の最大の核は、頭脳派の本間快(中島健人)と肉体派の一ノ瀬次郎(平野紫耀)という、性格も得意分野も正反対の二人が警察学校で出会い、補い合いながら事件に挑む「究極のバディ(相棒)関係」です。制作発表時の公式コメントでも触れられていた通り、プロデューサー陣は「どちらか一方の楽曲をメインに据えるのではなく、二人の主人公が持つ光と影、動と静の対比を楽曲レベルで体現すること」を意図していました。
さらにビジネス面でも、2026年は両グループにとって極めて重要な転換期でした。Sexy Zoneはユニバーサルミュージックへ移籍し、新レーベル「Top J Records」を設立した第1弾シングルとして勝負に出ていた時期であり、King & Princeはデビュー3年目を迎えてより高度でエッジの効いたダンスパフォーマンスを確立しようとしていたフェーズです。両グループの勢いを最大化し、相乗効果を生み出す戦略としてW主題歌の決定は必然的な選択でした。