SNSや大手映画レビューサイトを分析すると、「永野芽郁が出演していたなんて全く気づかなかった」「何回も観ていたのにエンドロールで初めて名前を見つけて鳥肌が立った」という声が今なお多数投稿されています。なぜこれほど有名な作品でありながら、出演の事実が見落とされがちなのでしょうか。その理由は3つの要因に集約されます。
第1に、当時の圧倒的な「子役メイクと衣装」によるギャップです。
『るろうに剣心』での永野芽郁は、前髪を重めに切り揃え、すっぴんに近いナチュラルな時代劇メイクを施していました。現在の洗練された大人の女性としてのイメージと直結しにくく、純朴な町娘として完全に世界観へ溶け込んでいたため、初見で気付くのが困難だったという実情があります。
第2に、続編シリーズでのキャスト交代です。
2014年に連続公開された『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』では、主要子役のキャスティングが見直され、明神弥彦役が田中偉登から大八木凱斗へ、三条燕役も柿原りんかへと交代しました。永野芽郁の出演が「第1作目限定」であったことが、後追いで全シリーズを一気見したファンにとって印象が薄まる一因となりました。
第3に、彼女の本格ブレイクが2015年以降だった点です。
映画『俺物語!!』(2015年)のヒロイン役、カルピスウォーターのCMキャラクター起用、そして2016年のドラマ『こえ恋』や2018年の朝ドラ『半分、青い。』によって国民的スターとなったため、2012年時点の彼女は世間一般において「知る人ぞ知るネクストブレイク美少女」という立ち位置でした。後から過去作を掘り下げたファンが驚愕するという現象が起きています。