本作の魅力を語る上で欠かせないのが、大魔王を取り巻く個性豊かなキャスト陣のアンサンブルです。特に大魔王の娘・アクビ役と、大魔王を呼び出す小学生・カンちゃん(与田山かんいち)のキャスティングは、ドラマの成否を分ける決定的な要素でした。
アクビ役を務めた渡邉このみは、2011年の映画『八日目の蝉』で日本アカデミー賞新人俳優賞を史上最年少(当時5歳)で受賞した天才子役です。実写版『ハクション大魔王』出演時もその卓越した表現力はいかんなく発揮され、ツンデレでいたずら好きなアクビの愛らしさを完璧に演じ切りました。視聴者からは「原作からそのまま飛び出してきたようだ」「天使すぎる」と絶賛の声が相次ぎました。
カンちゃん役を演じた馬渕誉は、気弱ながらも心優しい少年像をリアルに演出し、視聴者の感情移入を誘いました。温水洋一が演じる頼りないパパと、白石美帆演じるしっかり者のママという家族の構図も、昭和アニメの持つ温かい家庭像を現代に見事にアップデートしていました。