発売されるやいなや各バラエティショップの棚が空になり、フリマアプリで定価の2〜3倍で取引される現象が繰り返されています。この異例の品薄を引き起こしている背景には、メーカーの意図的なブランディングと市場の需給バランスがあります。
もともとこのクリームは、牛乳石鹸共進社が創業110周年を記念して開催した体験型ポップアップイベント「赤箱 AWA-YA(あわや)」の限定グッズとして誕生しました。石鹸本来の「赤箱ファン」に向けた企画商品でしたが、実際に使用したユーザーから「赤箱の香りがそのまま残る」「しっとりするのにサラサラで手放せない」と絶賛の声が続出。SNS上で口コミが一気に拡散しました。
全国のバラエティショップ等へ販路が拡大されたものの、通年販売の定番品ではなく「秋冬限定・数量限定」の生産体制が維持されています。大量生産を行わず、品質とブランド価値をコントロールしながら季節限定で供給する戦略をとっているため、需要が供給を大幅に上回り、発売直後に即完売するサイクルが定着しているのです。