インターネットの掲示板や知恵袋などで「アドベンチストはカルトなのか」「異端ではないのか」といった書き込みが後を絶たない理由には、歴史的教理論争と日本固有の生活様式という2つの背景が存在します。
神学的な観点において、伝統的プロテスタント教会の保守派の一部は、アドベンチストが掲げる「1844年の調査審判説」や「霊魂消滅説(人は死後無意識で眠り、最後の審判で復活する)」、そしてホワイト夫人の預言の位置づけを「正統派の教理から外れている」として批判してきました。日本福音同盟(JEA)などの正統派プロテスタント連盟には加盟していません。
しかし、信教の自由やカルト問題を専門とする宗教学者・弁護士の見解において、同教団は財産の強奪、マインドコントロールによる監禁、霊感商法などの反社会的不法行為を行う団体ではないという認識で一致しています。文部科学省所轄の宗教法人格を保持し、長年にわたり公認の学校・医療法人を健全運営している点が決定的な証左です。
一方で、信徒の日常生活においては、日本社会との摩擦が問題化しやすい構造があります。日本の学校や企業では土曜日に授業、部活動の公式戦、勤務、入試が組まれるケースが多く、「土曜日に活動を休止する」という厳格な戒律を守ろうとすることで、周囲との孤立や進路の制限が生じる場合があります。