型破りな表現を追求するあまり、時には笑いを超えて本格的な批判や苦情に発展した事例も存在します。記憶に新しいところでは、どん兵衛のWeb広告やコラボCMにおけるジェンダー描写・過剰な演出を巡る炎上が挙げられます。特定のタレントを起用したプロモーションや、パロディの度が過ぎた際に「下品」「不誠実」と捉えられ、ブランドに対する抗議運動へ発展したケースもありました。
また、過去には有名人の不倫騒動や社会風刺を取り入れたカップヌードルのCMが、放送開始直後から視聴者の不快感を招き、わずか数日で放送中止に追い込まれた歴史もあります。食品という口に入れる商品を扱っている以上、「清潔感」や「倫理観」を損なう演出は即座に強い反発を生むリスクを孕んでいます。
視聴者が感じる不快の根源は、単に絵面が奇妙であること以上に「からかわれているような感覚」や「倫理的な一線を踏み越えている感覚」にあります。日清食品は常にこの危険な境界線の上を綱渡りしながらクリエイティブを展開しているのが実情です。