圧倒的なインパクトを持つ一方で、現代におけるギター破壊パフォーマンスへの視線は以前よりも遥かにシビアになっています。SNSが完全にインフラ化した現在のネット上では、ライブ映像が拡散されるたびに激しい議論が巻き起こります。
肯定的な意見としては、「これぞロックの醍醐味」「安全で綺麗すぎる現代のライブシーンに必要な毒」「衝動に嘘をつかない姿勢がかっこいい」といった、生々しいロックの精神性を称賛する声が集まります。
一方で、SNS上の批判的な反応として目立つのは以下の点です。
- 「職人が時間と魂を削って作った楽器を粗末にするな」
- 「どんなに良い演奏をしても、最後にモノを壊されると後味が悪くて冷める」
- 「資源を無駄にする行為は、サステナビリティの時代に逆行していてダサい」
2026年に米国のシンガーソングライターであるフィービー・ブリジャーズがテレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』でギター破壊を行った際にも、世界的な大論争へと発展しました。現代のアーティストにとって、ギター破壊は「ただやれば盛り上がる定番技」ではなく、自らの表現意図と批判のリスクを天秤にかけた上で行う極めて覚悟が問われる選択肢となっています。