現在の青の洞門は、明治時代以降に行われた大改修や車両用道路の拡幅工事を経て、大きく2つのエリアに分かれています。ひとつは県道500号として一般車両が通行する「車道トンネル部分」、もうひとつは当時のノミの跡がそのまま残る「手掘り洞門保存区間(歩行者専用見学通路)」です。
車道部分は現在も地域の生活道路および観光路として機能していますが、トンネル内部は道幅が狭く大型車両の離合が困難なため、終日、片側交互通行の信号制御が敷かれています。赤信号の待ち時間が数分発生するため、ドライブの際は前車の動向と信号指示に注意が必要です。
歩行者専用区間に足を踏み入れると、ひんやりとした岩の質感とともに、壁面や天井に無数に刻まれた手掘りの凹凸が視界に飛び込んできます。山国川側に向けて掘られた「明かり窓」からは外光が差し込み、荒削りの岩肌と川面の青さがコントラストを描き出します。かつて豪雨災害により山国川の増水被害や土砂流入が発生した経緯がありますが、行政による護岸改修や洞門内の安全対策工事が完了し、現在は安心して歩行見学ができる環境が整っています。