ハングルを攻略する第一歩は、文字そのものが持つ幾何学的なルールを把握することです。日本語のひらがなが漢字の草書体から崩壊・派生して生まれたのに対し、15世紀半ばに世宗大王(セジョンダイオウ)によって創製されたハングル(訓民正音)は、発音器官の形状や東洋哲学の天・地・人を模して人工的に設計された表音文字です。
基本的な韓国語の文字の仕組みは、レゴブロックの組み立てに例えられます。ローマ字で「KA」と書くように、ハングルも「子音記号」と「母音記号」を1つのマス目の中にドッキングさせて1文字(1音節)を形成します。
文字の配置パターンは、大きく分けて次の2通りしか存在しません。
- 左右結合型(子音+縦長母音):子音を左、母音を右に配置します(例:ㄱ + ㅏ = 가 / ka)。
- 上下結合型(子音+横長母音):子音を上、母音を下に配置します(例:ㄱ + ㅗ = 고 / ko)。
さらに、母音のない「あ・い・う・え・お」のような単独の母音を発音する場合、韓国語では無音の子音記号である「ㅇ(イウン)」を子音の位置に置きます。「ㅇ+ㅏ=아(a)」「ㅇ+ㅗ=오(o)」となるわけです。このルールさえ頭に入れば、複雑に見えていたハングルが単なる「パーツの組み合わせ」であることが明確に理解できます。