八王子市を中心とする南多摩地域において、同院が果たす救急医療の存在感は際立っています。重篤な救急患者に対応する二次・三次救急体制を敷いており、救急外来(ER)は365日24時間体制で稼働しています。
特筆すべきは、東京都および周辺自治体の防災・航空隊やドクターヘリとの連携体制です。病院屋上にヘリポートを完備し、奥多摩山岳部や遠方からの重症外傷患者、急性大動脈解離、重症頭部外傷などの超緊急症例を短時間で搬入・処置できるインフラを備えています。地域医療の現場関係者からも「南多摩エリアで一刻を争う重症例を受け入れる最後の砦」として強固な信頼を得ています。
ただし、一般市民が夜間や休日に救急外来を自力受診(ウォークイン)する際には注意が必要です。救急外来では到着順ではなく、重症度判定(院内トリアージ)に基づいて診察順が決定されます。意識障害や激しい胸痛を訴える救急搬送患者が優先されるため、軽症の風邪や軽微な打撲などで受診した場合、数時間以上の待機が発生することは日常茶飯事です。さらに、時間外の選定療養費が発生する場合もあるため、夜間の体調不良時はまず「東京消防庁救急相談センター(#7119)」等で緊急性を相談することが賢明な判断といえます。