なぜ、事実関係が曖昧な噂が何年にもわたって検索エンジンのサジェスト機能に残り続けるのか。そこには、アルゴリズムとユーザーの心理が引き起こす悪循環が存在する。
「一生に一度の買い物」とされるマイホームの購入において、消費者の不安心理は極限まで高まる。数千万円規模の契約を目前にした検討者が、「一条工務店」と検索した際に表示されるネガティブな予測ワードに反応して次々とクリックすることで、検索エンジンのシステムが「関心の高い重要キーワード」と認識し、サジェスト表示が固定化されてしまうのだ。SNS時代の風評被害は、単なる嘘の噂という以上に、こうしたデジタル上のユーザー行動ログによって強化される特徴を持っている。