心理学の分野では、このように矛盾した2つのメッセージを同時に受け取る状態を「ダブルバインド(二重拘束)」と呼ぶ。「成果を上げろ」という明示的な要求と、「体調を崩すな」という配慮の同時提示だ。
この状況に置かれた人は、どちらの要求に応えても罪悪感を抱くことになる。休めばパフォーマンス低下の不安に怯え、無理を重ねれば指示を無視した自己責任に帰帰せしめられる。追い詰められた末に突然ストップしてしまう「隠れバーンアウト(燃え尽き症候群)」が、今年に入って特に20代〜30代の優秀な人材の間で目立っている。