歴代天皇の誕生日がどのように祝日として受け継がれてきたのかを振り返ると、12月23日の将来像が見えてきます。日本の祝日史において、天皇の誕生日が改元後も祝日として存続した前例は複数存在します。
代表的な例が、明治天皇の誕生日である11月3日です。明治期には「天長節」と呼ばれ、大正期に一度祝日から外れたものの、昭和に入って「明治節」として復活し、戦後は「文化の日」として現在に受け継がれています。
さらに近い例が昭和天皇の誕生日である4月29日です。1989年(昭和64年)の崩御後、ゴールデンウィークを構成する祝日としての重要性や昭和天皇の自然への愛着から、当初は「みどりの日」として祝日に据え置かれました。その後、長い年月を経て歴史的な意味を評価する機運が高まり、2007年(平成19年)の法改正によって現在の「昭和の日」へと改称されました。
このように、歴代天皇の誕生日は「崩御後の一定期間を経てから記念日として再定義される」というプロセスを辿ってきた歴史があります。生前退位という異例の形をとった平成の場合、これら過去の事例とは異なる文脈で語られる必要があります。