東京・江東区の東部に位置し、昔ながらのコミュニティと新たな住民が混在する深川エリア。校内に足を踏み入れると、壁面には江戸時代の古地図と、生徒たちがデジタルマッピングツールを使って作成した「未来の地域防災・環境マップ」が並べて掲示されている。過去の歴史を慈しみながらも、最新のテクノロジーを足場として未来を切り開く姿勢が、校舎全体を覆う空気感として漂っていた。
「導入当初は教員も試行錯誤の連続でしたが、子どもたちの順応速度は予想を遥かに超えていました」と現場の教諭は振り返る。全校生徒に1台ずつ配備されたデジタル端末は、すでに筆記用具と同レベルで日常に溶け込んでいる。朝の連絡事項から部活動のデータ分析まで、意見の共有やフィードバックがリアルタイムで巡る。テクノロジーが人間関係を希薄にするどころか、むしろ対話の機会を爆発的に増やしている点が印象的だ。