1970年代から80年代にかけて、毎週土曜日の夜8時になると日本中のテレビの前から人が消えたと言っても過言ではない。その中心にいたのが、いかりや長介率いるザ・ドリフターズだった。生放送ならではの極限状態の中で繰り広げられた伝説の番組『8時だョ!全員集合』は、最高視聴率50%以上という驚異的な数字を叩き出し、日本のバラエティ番組の基盤を築き上げた。
ステージ上で繰り広げられる大掛かりなセット破壊や巨大なタライの落下、完璧に計算された身体表現によるコントは、子供から大人までを狂喜させた。そこにあったのは、綿密なリハーサルと職人技とも言える妥協なき笑いへの情熱だ。制作を担当したTBSテレビのスタジオは毎週熱気に包まれ、メンバーたちの真剣勝負が毎週のお茶の間に届いていたのである。