『緊急取調室』を語るうえで絶対に外せないのが、シリーズ初期からキントリの一角として絶大な存在感を放っていた中田善次郎(善さん)役の名優・大杉漣さんの存在です。
「泣き落としの善さん」として被疑者の心に寄り添い、数々の難事件を解決に導いてきた中田善次郎ですが、2018年2月に大杉漣さんが急逝。ドラマ界全体に大きな衝撃が走りました。制作陣とキャスト陣は協議を重ね、代役を立てるのではなく「中田善次郎は劇中でもキントリを退職し、仲間たちを見守り続けている」という形で物語を紡ぐ選択をしました。
シーズン3以降の劇中でも、善さんの名前や思い出が随所に登場し、取調室には常に彼の遺志が宿っています。その温かな精神は、後述する追加メンバーや後輩刑事たちへと脈々と受け継がれています。