最愛の息子を突然失った喪失感は計り知れず、草刈正雄氏は当時、すべての気力を失うほどの絶望の淵に立たされました。しかし、そんな彼を救ったのは家族の支えと、俳優としての仕事でした。2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』での真田昌幸役の熱演は日本中から大絶賛を浴びましたが、その鬼気迫る演技の裏には、息子への想いと俳優として生き抜く決意が込められていたといいます。
また、NHKのドキュメンタリー番組『ファミリーヒストリー』で草刈正雄氏自身のルーツが明かされた際にも、家族の命の繋がりが大きな話題となりました。父親を知らずに育った正雄氏が、自らの血筋と向き合い、亡き息子を含む家族への愛を再確認する姿は多くの視聴者の涙を誘いました。
姉である紅蘭氏もまた、弟への深い愛情を公言し続けています。愛娘を出産した際にも「弟が見守ってくれている」と語り、雄士氏が残したアートやアクセサリーを大切に身につけるなど、形を変えて弟の存在を家族の日常に溶け込ませています。悲劇を乗り越え、より強固になった家族の絆がそこにあります。