野口五郎さんと西城秀樹さん、そして郷ひろみさんの3人は「新御三家」として1970年代の日本のポップスシーンを牽引しました。芸能界という厳しい競争の場にいながら、五郎さんと秀樹さんの関係はライバルを超越した深い友情で結ばれていました。
秀樹さんが病に倒れ、懸命なリハビリを続けていた時期も、五郎さんは常に寄り添い、励まし続けていました。2018年の告別式で五郎さんが読み上げた弔辞「秀樹、お疲れ様。そしてありがとう」という言葉、そして溢れ出る涙を抑えきれずに嗚咽した姿は、日本中のお茶の間の涙を誘いました。
ステージで『ブルースカイブルー』を歌う際、五郎さんが時折天を仰ぎ、瞳を潤ませる「涙の真相」は、単なる悲哀ではありません。青春時代を共に駆け抜けた無二の友への追憶、そして彼がもうこの世にいないという現実を受け止めながらも、音楽を通じて再び対話しているからこそ溢れ出る、魂の震えなのです。