レムが戦いの中で見せる「鬼化」とは、鬼族特有の生体変化です。興奮や怒り、強い戦闘意志が高まると額の中央から純白に輝く一本の角が出現します。この角は大気中に漂うマナをダイレクトに吸収する器官として機能し、展開中は筋力や俊敏性、耐久力といった身体能力が桁外れに強化されます。
レムの象徴的な武器といえば、鎖のついた巨大な鉄球であるモーニングスターです。常人であれば持ち上げることすら困難な重量の鉄球を、鬼化による怪力で軽々と振り回し、硬い魔獣の肉体や建物の壁すら一撃で粉砕します。さらに彼女は「ヒューマ」「エル・ヒューマ」といった水系統の氷結魔法や治癒魔法にも長けており、近接破壊力と中距離攻撃、自己回復を単独でこなす万能な前衛アタッカーとしての戦闘力を誇ります。
ただし、鬼化には大きなリスクも存在します。角を展開している間は闘争本能がむき出しになり、理性を失って敵味方の判別がつかなくなる「暴走状態」に陥る危険性を孕んでいます。初期のレムはこの暴走を完全に制御できず、自らを削るように戦う危うさがありました。