最愛の弟を自分の身代わりに死なせてしまったという事実は、和義の心を完全に破壊しました。「弟を殺したのは自分だ」という激しい自責の念とトラウマから、和義は自分という存在そのものを消し去ろうとします。
彼は髪型を正文と同じように短く切り、正文のメガネをかけ、弟が生前呼ばれていた「スイッチ」を名乗るようになりました。そして、「嘘をついて弟を死なせた自分の口など二度と開かない」と誓い、自らの意思で声帯を封印したのです。
スイッチが日常会話に使用しているパソコンの音声は、正文が生前開発を進めていた音声合成ソフトを和義が完成させたものです。アニメ版でスイッチ役を務めた声優・杉田智和氏は、この無機質な機械音声と、過去編で見せた感情豊かな肉声を見事に演じ分け、キャラクターの抱える痛切な哀しみを表現しました。