2008年当時は、スマートフォン主体のSNSはまだ一般的ではなかった。炎上の主舞台は「2ちゃんねる」やブログのコメント欄だった。匿名の書き込みが怒りのエネルギーを蓄積し、それをテレビのワイドショーが拾い上げて大衆消費する。この「ネットとテレビのネガティブ・シナジー」が完璧に機能したのが本件である。
ネット上の怒りは、スポンサー企業への抗議電話や不買運動の呼びかけという形で可視化された。企業側はイメージ防衛のため、迅速に契約解除や放映中止を決断せざるを得なくなった。この成功体験が、その後の日本における過激なネット炎上と企業批判のモデルケースとなった側面は否定できない。