事件の凶悪性もさることながら、世間を激怒させ続けているのは加害者たちが当時「少年」であった点だ。実録漫画や関連作品においても、少年法によって守られた加害者たちの軽微な処罰や、出所後の再犯、改心なき姿勢に対する描写がしばしば焦点を当てられる。
作品が加害者たちの「その後」を可視化することには、二つの側面がある。一つは、刑罰の軽さと被害者遺族の終わらない苦痛との対比を浮き彫りにし、制度の不備を社会に問う役割だ。もう一つは、私的制裁やバッシングの感情を過熱させる危険性である。漫画という感情移入を促しやすい媒体だからこそ、読者の「処罰感情」を煽りすぎないかという警戒感も常に付きまとう。