子どもの頃に読んだ絵本や、街で見かけるファンシーグッズ。思い出してほしい。そのパンダのしっぽは、何色だっただろうか。多くの人が「耳や目、手足と同じように黒い」と記憶している。
実際、世の中に出回っているキャラクターや絵文字の中には、うっかり黒く描かれてしまっている例が後を絶たない。人間はパターンを認識する際、対称性や統一感を無意識に求める傾向がある。そのため、「目や耳が黒いなら、出っ張っているしっぽも黒だろう」という脳の勝手な補正が働くのだ。この認知のトラップこそが、長年にわたる誤解を生み出し続けてきた最大の要因と言える。