いま、最もアグレッシブな変化を見せているのが北海道大学と九州大学だ。千歳市におけるラピダスの本格稼働、熊本および福岡エリアにおけるTSMCの生態系拡大。この二大メガプロジェクトは、隣接する両大学に巨額の共同研究費と奨学金、更には最先端設備をもたらした。
「東京の大学で理論を学ぶより、現場で動く最先端のクリーンルームと超大型プロジェクトに参画したい」——そう考えるエンジニア志望の学生や若手研究者が、北海道や九州へと流れる現象が顕著になっている。かつて「地方」とひとくくりにされていた両校は、今やグローバル企業が直接資金を流し込む最前線基地へと変貌を遂げた。研究資金の「学力当たり単価」で見れば、都心の大学を凌駕する分野すら目立つ。