排他的な会員構成と情報公開の少なさから、インターネット上では「霞会館は日本を裏から操る秘密結社ではないか」「政財界のフィクサーが集まる密談場所だ」といった都市伝説めいた噂が絶えません。しかし、関係者の証言や公開情報を見る限り、そうした陰謀論は実態とかけ離れています。
実際の館内で行われているのは、歴史的な古典芸能の研究発表、宮中歌会始に向けた和歌の勉強会、会員同士の囲碁・将棋大会、あるいは慶弔の連絡といった極めて品格ある文化活動です。政治的なロビー活動や利権誘導を目的とした集まりは規約上も厳しく戒められています。
「秘密」に見えるのは、会員たちがプライバシーと家名の誇りを重んじ、SNS時代においてもみだりに私生活や倶楽部内部の様子を公表しない高いリテラシーを共有しているからに過ぎません。閉鎖的でありながらも、その目的は権力の誇示ではなく「伝統と格式の静かな維持」にあります。