ドラクエシリーズの生みの親であるゲームデザイナー・堀井雄二氏と淡路恵子さんの間には、作り手と熱心なファンという枠を超えた特別な絆が存在していました。
淡路さんは番組での対談などで堀井氏と対面した際、ファン代表として作品への愛情を熱烈に語る一方で、忖度のない「愛あるダメ出し」を浴びせることでも有名でした。特にシリーズ初のオンラインRPGとなった『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』が発表された際には、「1人でじっくり世界に浸りたいのに、なぜオンラインにするのか」「見知らぬ人と組まされるのは嫌」と、いちオールドファンの本音を直接ぶつけて話題を呼びました。
しかし、その苦言の裏にあったのは誰よりも深いドラクエへの敬意と愛着でした。堀井雄二氏も淡路さんの情熱を心から歓迎し、彼女の葬儀には自ら参列。「本当にドラクエを愛してくださってありがとうございました」と深い哀悼と感謝の意を捧げました。淡路さんは、開発陣からも一目置かれる特別な存在だったのです。