イナバ物置の象徴である「100人乗っても大丈夫」というフレーズが初めて世に出たのは、1987年(昭和62年)のことです。当時、物置市場は各社が機能性やサイズ展開をアピールする激戦期にありました。その中で、後発気味であった稲葉製作所が差別化の核に据えたのが「圧倒的な頑丈さ」でした。
発案者は、同社を一代で東証上場企業へと押し上げた当時の社長・稲葉明(いなば あきら)氏です。「他社との違いを目に見える形で証明したい」「言葉で『頑丈です』と説明するより、大勢で屋根に乗って見せるのが一番分かりやすい」という直感的なアイデアからプロジェクトが始動しました。
初期のCMでは、稲葉製作所の自社社員約50名が屋根に乗るテスト的な撮影からスタートしましたが、インパクトを最大化するために大型ガレージ「ガレーディア」シリーズなどの屋根に100人を乗せるスタイルへとスケールアップ。キャッチコピーのインパクトとともに瞬く間に全国的な知名度を獲得し、日本のテレビCM史に残る金字塔となりました。