なぜ有権者は野党優位の審判を下したのか。その最大の要因は、国民生活を直撃した急激なインフレと不動産価格の乱高下、そして現政権に対する根強い不満にあります。選挙戦を通じて野党側は一貫して「政権審判論」を前面に打ち出し、中間層や無党派層の生活苦に焦点を当てたキャンペーンを展開しました。
対する与党側は、前政権の失政批判や議会改革を訴えたものの、日用品の物価急騰や雇用情勢の悪化に対する実効性のある具体策を有権者に提示しきれませんでした。特に勝敗を左右する激戦区「漢江ベルト」(ソウル市内の主要選挙区)において、中間層の有権者が経済再生への失望から野党候補へと雪崩を打ったことが、決定的な勝敗の分岐点となりました。