世間からは「悪妻」「猛妻」と揶揄されることが多かった沙知代さんですが、家庭内における素顔は全く異なるものでした。克也氏の健康管理には人一倍気を配り、毎日の食事作りや着替えの準備など、細やかな気遣いを徹底していた家庭人でもありました。
克也氏が「ID野球」を確立し、ヤクルトスワローズを3度の日本一に導くことができた背景には、沙知代さんの献身的な支えと、外からの批判をすべて自らが盾となって受け止める覚悟がありました。克也氏は生前、著書やインタビューで次のように語っています。
「世間がどう言おうと、俺にとっては世界で一番の妻。サッチーがいなければ、監督としての成功も、人間としての成長もなかった」
激しいバッシングを浴びながらも決して夫の足を引っ張らせず、強烈な個性で夫を鼓舞し続けた沙知代さん。二人の関係は、外野の常識では測り知れない深い信頼と愛情で結ばれていたのです。