学校の定期考査や小テストで頻出する形式を厳選した伊勢物語初冠予想問題と解説です。実戦演習として解いてみてください。
【問1:助動詞の識別】
次の傍線部①〜③の「に」の品詞名と文法的な意味を答えよ。
① 狩りに往にけり
② 心地まどひにけり
③ ふるさとにいとはしたなくて
【解答・解説】
① ナ行変格活用動詞「往ぬ」の連用形の一部(※「往に」で一単語。助動詞ではない点に注意)。
② 完了の助動詞「ぬ」の連用形(直前の動詞「まどひ」が連用形であり、直後に過去助動詞「けり」が続く定番パターン)。
③ 格助詞(場所を表す「〜に」)。
【問2:係り結び】
本文中の「しのぶ摺りの狩衣をなむ着たりける」において、係助詞「なむ」の結びとなっている語を抜き出し、その活用形を答えよ。
【解答・解説】
結びの語:ける / 活用形:連体形
※係助詞「なむ」の強調作用により、文末の過去助動詞「けり(終止形)」が連体形「ける」に変化しています。
【問3:内容把握・記述】
「いちはやきみやび」とは、具体的にどのような男の行動や態度を指しているか。40字以内で説明せよ。
【解答例】
美しい姉妹を見て心を乱し、着ていた狩衣の裾を切って即座に機転の利いた求愛の歌を詠み送った行動。(46字・調整版:姉妹を見初め、狩衣の裾を切って即座に風流な求愛歌を贈った素早く情熱的な振る舞い。40字)